第13回アニマルパスウェイと野生生物の会通常総会兼アニマルパスウェイ研究会開催しました。


6月29日に新宿NPO協働推進センターにて第13回通常総会ならびにアニマルパスウェイ研究会
を対面で開催しました。湊会長を議長に総会を開催、第1号議案~3号議案につきすべて
承認決議されました。その後、アニマルパスウェイ研究会を開催しました。
◇末次 優花氏 「鳥取県における運転者のロードキル防止意識に関する研究」
内容は県内の運転者を20代~60代の方へのアンケートで、ロードキルに関する認知度や
防止意識について、調査しその関連性を分析されたもので、なかなかこの方面の研究は少なく、
ロードキルを少なくする上でも重要と思いました。約80%のかたはロードキルそのもは知って
おり、種別に異なるが防止意識もペット>絶滅危惧種/大型哺乳類>中型・小型哺乳類/鳥類>
外来種>両性類/爬虫類/昆虫の順で高さが異なるとのことでした。地域により防止意識は異なる
こともあり、各地でこのような調査を行った上な対策をとる必要があるとのことでした。
なお、このようなロードキルに出くわした場合、国土交通省の道路緊急ダイヤル「#9910」に
電話されてくださいということでした。
まだ生存している場合は各自治体の担当部署です。
詳しくはこちらをご覧ください。
◇小松 裕幸理事「ネイチャーポシティブ経済移行戦略と動向について」のお話しを頂きました。
生物多様性条約の流れから今回のネイチャーポシティブ移行戦略に至った経緯をわかりやすく
解説頂き、アニマルパスウェイが7つの事例のひとつに選ばれた際の小松理事のご尽力の状況
も良くわかりました。
環境省の生物多様性主流化室の浜島室長がYoutubeで開設しています。⇒こちら
◇栁川 久顧問 ご著書「北の大地に輝く命」の中から特に「林業とヒグマの共存を目指して」
というお話を伺いました。話題のクマと同共生されるか、3期に分けた調査や試行などで、ヒグマ
の行動を分析され、6月~9月交尾期は日中も活動するようなので、季節的な棲み分けは難しく、
空間的、時間的な棲み分けで両立・共存を目指されています。企業の英断も素晴らしいです。
◇湊 秋作会長「最近のアニマルパスウェイとヤマネ・いきもの研究所について」解説頂きました。
富士山、尾鷲、隠岐などにおけるアニマルパスウェイやヤマネ研究とこれを用いた教育、さらに
里山を利用した企業人への生物多様性教育についてのお話を頂きました。

なお、6月30日まで実施しておりましたヤマネ・いきもの研究所のクラウドファンディングは
第二目標も達成しました。多くの皆様のご支援ご協力に心より感謝申し上げます。
事務局