沿革

活動の始まりと初期の成果

  • 2004年:きっかけ
    経団連自然保護協議会の懇談会を機に活動がスタートしました。
  • 実証実験と初設置
    キープ協会敷地内での実証実験では、リスやヤマネがアニマルパスウェイを利用する姿を確認。その成果を受け、北杜市の協力を得て、2007年と2010年に公道上に2基を設置しました。
  • 評価と受賞
    土木学会環境賞や「生き物にぎわい企業活動コンテスト」での環境大臣賞を受賞するなど、高い評価をいただきました。

広がりと国際的な注目

  • 2010年:COP10での紹介
    名古屋で開催された生物多様性条約COP10では、展示やシンポジウム、エクスカーションに加え、経済人の会議でアニマルパスウェイを紹介。
  • 全国への展開
    那須や盛岡でもアニマルパスウェイが実現し、メディアにも多数取り上げられました。
  • さらなる受賞
    日経地球環境技術賞、地球環境大賞審査員特別賞、グッドライフアワード環境大臣賞を受賞。北杜市からも顕彰されました。
  • 海外での展開
    イギリスのPTESが日本発のアニマルパスウェイを鉄道線路上に設置し、ヨーロッパヤマネが利用する様子をBBCが特集。ヨーロッパでも徐々に普及が進んでいます。

学会発表と新たな取り組み

  • 2016年:IENEでの発表
    野生動物とインフラに関する国際会議「IENE2016」で初めて発表し、会長の熱心な説明によりポスター賞を受賞。
  • 富士山周辺での活動
    ロードキル対策として、富士山アウトドアミュージアムの調査を基に交通・生態調査を実施。
    福山大学と連携し、スバルラインでネズミの遺伝子調査を行い、自治体に意見書を提出。現在、アニマルパスウェイ設置が検討されています。
  • 紀伊半島での新展開
    高速道路下に植生が戻るまでの仮設として「みえのわアニマルパスウェイ」を国土交通省と協力し、ヤマネいきもの研究所が中心となって開発・設置。

将来への願いと今後の活動

私たちの活動は、もともと現ヤマネ・いきもの研究所代表理事の湊秋作先生の呼びかけで始まりました。当会の活動はここで一区切りを迎えますが、アニマルパスウェイ研究会の活動は引き続き継続し、今後は「ヤマネ・いきもの研究所」を通じて、より広く生き物と人との共生に向けた取り組みを続け、より発展した形で自然再生(ネイチャーポジティブ)や生態系ネットワークの回復に貢献できればと願っています。皆様の引き続きのご支援・ご協力をいただければ幸いです。

関連サイト

ヤマネ・いきもの研究所

アニマルパスウェイ研究会

国連生物多様性の10年日本委員会

生物多様性アクション2014入賞

グッドライフアワード2015環境大臣賞優秀賞

関連コンテンツ

アニマルパスウェイの動画

アニメ「約束の森」