11月3日-5日 野生生物と社会学会(帯広大会)にて発表

 

栁川久帯広畜産大副学長大会長を務められた当会顧問
栁川久帯広畜産大副学長の開会挨拶

APWガイドブック小田アニュアル委員長による
APWガイドブックの紹介
アニマルパスウェイ製作・建設ガイドの内容紹介アニマルパスウェイ製作・建設ガイドの内容紹介

   帯広畜産大学にて約250名の参加で開催されました野生生物と社会学会に、当会員数名が参加しました。また企画集会TS-09「野生生物と交通に関する話題−さまざまな問題とその課題を考える」は
およそ40名程度の参加で、野呂さんの司会で3件の報告がありました。小松さんの記録に事務局で
加筆しました。
(1)月明かりが野生動物の交通事故に与える影響(水田拓・木元侑菜 環境省奄美自然保護官事務所)と題し、お話を頂きました。奄美大島の約85%が森林。人と野生生物との距離が近い。死傷鳥類の救護・回収事例のうち約20%が交通事故で特に2種の野生生物と月明かりの夜の交通事故死について、新しい視点の興味深いお話でした。
・絶滅危惧種であるアマミヤマシギは交通事故に合いやすい。月の明るい夜によく出てくる。月の高度・明るさ・雲量を調査すると共にアマミヤマシギのラインセンサスをしたところ、月の高度、輝面率が高いほどアマミヤマシギが道路に多く出現し、交通事故が多いことがわかった。交通事故は3月に多い。交通量はICレコーダーを設置して調べた。
・調査の結果をまとめると、3月の夕方から深夜までに明るい月が出ている時期に特定に交通事故の発生確率が高いことがわかった。交通事故対策として法的な規制は無理。啓発が大事。なお、アマミノクロウサギについても同様の調査をしたが、月明かりとの関係性は見られなかった。

(2)アニマルパスウェイの製作・建設ガイドの作成と活用(小田信治・当会マニュアル委員長)
各地のアニマルパスウェイのご紹介とガイドブックのお話を頂きました。コストダウン、メンテナンスフリーを目標に製作。質問は設置効果の検証法があるかという点で、モニタリングによる利用動物調査によるしかなく、ロードキルの減少調査や遺伝子的な検証は今後の課題である。

(3)道路生態研究会の活動紹介とロードエコロジーの将来(園田陽一 地域環境計画、道路生態研究会代表幹事)
・道路生態に関わるソーシャルキャピタル(社会的資本)は、経済資本、人財資本、文化資本、社会関係資本の4つがあるが、なかでも経済資本が弱い。
・海外にはIENE、ICOET、ANET等の団体があるので、これらの団体と連携できると良いと考える。
・国土交通省は立地適正化計画制度を発表し、コンパクトシティとネットワークを基盤とした都市づくりが考えられている。周辺緑地の縮小と劣化が懸念される。また消滅都市により荒廃地が出てくるので、その影響も課題。

本TSのまとめとしては、下記の通りでした。
地域の生物多様性、ロードキルはわかりやすいが単一種ではなく地域生態系全体の保全と捉えることが重要、SDGsの観点も重要、観光によるグローバル対応、共感できるわかりやすい理屈付け、説明が大事、効果検証法も今後開発が必要。

10月28日 実証用アニマルパスウェイの12年目の検証

台風が接近する雨の中、18名がアニマルパスウェイの検証活動に参加しました。

2005年10月に実証用として公益財団法人キープ協会の敷地の私道上に建設致しましたアニマルパスウェイの耐久性や今後の研究開発のためのデータを得るために、台風の接近する中、研究会メンバーにより検証調査を実施しました。
前週の台風21号の影響で、道路上への倒木などもあり、倒木処理や、草刈も行い、アニマルパスウェイの検証とともに、新たな開発への様々な情報を得ることが出来た有意義な検証でした。また夜にはスロベニヤ博物館のボリス博士ご夫妻のお話しを聞くとともに、中長期へのビジョンづくりなどの企画会議を行い、29日には雨の中道路上のヤマネブリッジ、アニマルパスウェイの現状視察
を実施しました。

9月19日朝日新聞夕刊 環コラムに掲載さる

朝日新聞の科学医療担当の記者より取材され、また盛岡北道路のアニマルパスウェイの
現地取材もされた結果が記事となりました。⇒こちら
http://www.asahi.com/articles/DA3S13141105.html
もっとありふれた光景が望ましいと書いていただきました。普及にはずみがつけばと思います。